【美白有効成分21種】それぞれ種類と効果を比較し解説

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【美白有効成分21種】それぞれ種類と効果を比較し解説

段々と暖かくなってきて、日差しが気になる季節になってきました。
そこで取り入れたいのが「美白化粧品」ですよね。

美白有効成分が配合されたスキンケア製品を使うことは、肌の色ムラやシミを改善し、明るく輝く肌を目指すために欠かせないものです。

本記事では、実際に美白の有効成分として認可を受けている医薬部外品の成分21種類すべてをご紹介します。
ドラックストアなどで売っており、よく見かけるものもあるので、美白化粧品を選ぶ際の参考にして下さい。

かよ
かよ

元化粧品会社勤務、日本化粧品検定2級取得のかよが解説します!

※2024年4月時点での認可された美白有効成分です。

目次

美白有効成分とは

美白有効成分とは、しみやそばかすの元となる”メラニン”のメカニズムに働きかける成分のことです。

2024年4月時点で21種類の美白有効効果が認可されています。

美白化粧品の役割

美白化粧品には、主に大きく分けて4つの効果に期待ができます。
もっと細かくメカニズムがありますが、ここでは簡単にご紹介します。

メラニン生成の命令を阻止

紫外線を肌が浴びると、メラノサイトというシミをつくる工場でメラニンが生成されます。
そのメラニンの工場が稼働しないように、指令物質を止める役割です。

メラニン合成の抑制

紫外線やストレスによって発生する活性酸素が、メラニンの合成に関わる酵素チロシナーゼが活発になります。
酵素チロシナーゼの働きを抑えることで、メラニン生成を抑制し、しみやそばかすの予防となります。

メラニンの分解・排出促進

できてしまったメラニンを分解し、ターンオーバーを促進して排出を促します。

メラニンの色素還元

今あるメラニンの色を薄くします。

メラニン生成の命令を阻止

カモミラET

化粧品メーカーの花王の独自成分です。ハーブの一種のカミツレから抽出された植物由来美白の有効成分。
メラニンをつくって下さいと指令を出す伝達物質「エンドセリン」の作用を抑え、メラニンの生成抑制効果があります。

カモミラET配合商品

キュレル シミ・ソバカス予防ケアシリーズ
ソフィーナip ブライトニング美容液

トラネキサム酸

炎症物質「プラスミン」の抑制、肝斑のケアにも効きます。

トラネキサム酸について詳しい説明はこちら

トラネキサム酸配合商品

トランシーノ 薬用スキンケアシリーズ
ちふれ 美白化粧水TA 美白乳液TA

トラネキサム酸セチル塩酸塩

化粧品メーカーのシャネルの独自成分。2009年に美白有効成分として誕生しました。
トラネキサム酸を肌表皮へ浸透しやすくした、トラネキサム酸の誘導体です。

トラネキサム酸セチル塩酸塩配合商品

シャネル ルブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント・ル ブラン クリーム HLCC

グリチルレチン酸ステアリルSW

化粧品メーカーのコーセー独自成分として2023年に誕生。
甘草に由来する成分で、紫外線を浴びた後に生じる炎症性因子の産生を抑制することで美白効果を、また肌荒れ防止の2つの効果を発揮します。

グリチルレチン酸ステアリルSW配合商品

薬用雪肌精 ブライトニングエッセンス ローション

メラニン合成の抑制

コウジ酸

メラニンを生成する「酵素チロシナーゼ」の活性抑制、抗炎症、抗酸化、糖化抑制効果あり
コウジ酸は、美白の有効成分の中でも分子量が小さく、肌への馴染みが良いです。

コウジ酸配合商品

コスメデコルテ ホワイトロジスト ネオジェネシス ブライトニング コンセントレイト
ワンバイコーセー メラノショットW

エラグ酸

ポリフェノールの一種の成分。
チロシナーゼが作用するときに必要な銅イオンのキレート作用があります。

エラグ酸配合商品

DHC薬用エイジアホワイト エッセンス・DHC薬用エイジアホワイト ミルク

ルシノール

DHC薬用エイジアホワイト エッセンス・DHC薬用エイジアホワイト ミルク

化粧品メーカーポーラの独自成分。表記名は4ーnーブチルレゾルシン
酵素チロシナーゼやTRP-1の活性を阻害することでメラニンの産生を抑制します。

ルシノール配合商品

ポーラ ホワイトショット SXS N・ホワイトショット フェイシャルセラム

アルブチン

コケモモや梨などの植物に含まれる成分で、メラニン生成抑制効果があります。
ハイドロキノンという高い美白成分(美白の有効成分ではない)と成分が似ていますが、ハイドロキノンより効果は穏やかといえます。

アルブチンについて詳しい説明はこちら

アルブチン配合商品

アスタリフト ホワイトシリーズ ブライトローション・エマルジョン
サナ なめらか本舗 薬用美白ミスト化粧水・薬用美白美容液

リノール酸S

医薬品メーカーのサンスター独自成分。
紅花由来で愛称はリノレックSとよばれています。

リノール酸S配合商品

サンスター エクイタンス ホワイトエッセンス・エクイタンス ホワイトクリーム

プラセンタエキス

豚や馬の胎盤から抽出される成分。健康食品にも配合されており、乾燥ケアや肌荒れ防止、ハリ・弾力アップの効果もあります。
メラニン合成の抑制だけでなく、ターンオーバー促進効果もあります。

プラセンタエキス配合商品

大正製薬 アドライズ アクティブローション・アドライズ アクティブクリーム
明色化粧品 プラセホワイター 薬用美白アイクリーム

マグノリグナン

別名5,5′-ジプロピル-ビフェニル-2,2′-ジオールといいます。
ホオノキ成分をもとに開発された植物由来の成分で、チロシナーゼの成熟を阻害します。

マグノリグナン配合商品

現時点では概要商品なし

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、メラニンの生成抑制だけでなく、肌荒れ防止、シワ改善の効果が期待できる成分です。
美白・エイジングケアどちらもしたい方にオススメ成分です。

ナイアシンアミドについてさらに詳しい説明はこちら

ナイアシンアミド配合商品

肌ラボ 極潤薬用ハリ化粧水・乳液
魔女工場 ガラクナイアシン2.0エッセンス

メラニンの分解・排出促進

エナジーシグナルAMP

医薬品メーカー大塚製薬の独自成分。表記名はアデノシン一リン酸二ナトリウムOT
メラニンの蓄積を阻止し、メラニンを分解します。

エナジーシグナルAMP配合商品

大塚製薬 インナーシグナルシリーズ

4MSK

4MSKは化粧品メーカーの資生堂の独自の成分。表記名は4-メトキシサリチル酸カリウム塩
メラニン生成抑制、メラニン排出促進のターンオーバーの促進効果があります。

4MSK配合商品

アクアレーベル トリートメントローション・トリートメントミルク(ブライトニング)・スペシャルジェルクリームEX(ブライトニング)
HAKU メラノフォーカスEV

デクスパンテノールW

表記名は、デクスパンテノールWまたはPCE-DP
化粧品メーカーのポーラ、オルビスの独自成分。
表皮細胞のエネルギーを高め、ターンオーバーを促進することにより美白効果を発揮します。

デクスパンテノールW配合商品

ポーラ ホワイトショット LX・ホワイトショット クリーム RXS
オルビス アドバンスドブライトニングセラム

メラニンの色素還元

メラニン色素還元効果があるのは、ビタミンC誘導体になります。
ビタミンCは、メラニン生成抑制・メラニンの色素還元毛穴や皮脂抑制・来られる合成促進など多方面で効果が期待できる成分です。
さらにビタミンCについて詳しい説明はこちら

リン酸 L-アスコルビルマグネシウム(APM)

ビタミンC誘導体の一種で、水溶性の即効型ビタミンC誘導体です。
チロシナーゼ活性抑制およびメラニン還元作用があります。

リン酸 L-アスコルビルマグネシウム配合商品

アスタリフト ホワイト シリーズ エッセンス インフィルト
オバジC リファインローション

リン酸 L-アスコルビルナトリウム(APS)

ビタミンC誘導体の一種で、即効型ビタミンC誘導体といわれています。
チロシナーゼ活性抑制およびメラニン還元

リン酸 L-アスコルビルナトリウム配合商品

ハーバー 薬用VCローション
トゥヴェール 薬用ホワイトニングローションαEX

L-アスコルビン酸2-グルコシド(AA2G)

ビタミンC誘導体の一種で、多くのビタミンC誘導体配合化粧品はこちらの成分。水溶性の持続型のビタミンC誘導体
抗酸化作用は期待できませんが、抗カルボニル化作用があります。

L-アスコルビン酸2-グルコシド配合商品

オルビス ブライトローション・オルビス ブライト モイスチャー
アルブラン ザローション
アンプルール ラグジュアリーホワイト薬用アクティブクリアD

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)

愛称はVCエチル。
そのままで効果を発揮することから、即効型ビタミンC誘導体とよばれています。

3-O-エチルアスコルビン酸配合商品

メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水
オバジ オバジCセラムゲル

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)

油溶性のビタミンC誘導体。油溶性のため肌の中へ浸透しやすく、クリームなどの油を多く使う化粧品に配合されています。

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル配合商品

HABA 薬用ホワイトニングスクワラン

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

水溶性の部分と油溶性の部分を両方をあわせもっています。

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na配合商品

トゥヴェール クリスタルエッセンス モイスト
ドクターシーラボ VC100エンリッチセラム

まとめ

本記事では、2024年4月時点で認可されている美白有効成分をご紹介しました。
美白化粧品は日々使い続けることで、効果があらわれます。
1つの成分だけをずっと使い続けるよりかは、作用機序が異なる美白成分を組み合わせて使うこで、よりシミへのアプローチをしていくことができます。
美白に有効な成分をスキンケアに取り入れて、シミのない透明感のある肌を目指しましょう。